「夜をあるく」 マリー・ドルレアン / 作 よしいかずみ / 訳
真夜中に山へと出かけた家族。
暗闇の中、風の音や虫の声、
星の明かりを感じながら歩くと、
最後に待っていたのは・・・。
(BL出版)
第27回日本絵本賞 翻訳絵本賞
ランデルノー賞(子どもの本部門)
【書評】
体験、経験が人の人生の幅を広げて豊かにしてくれること。
それは、子どもの頃の自分は全く知りもしなかったこと。
今思えば、圧倒的に経験が少なかったのでしょう。
歳を重ねるごとに見えてくるものが増え、そしてまた減っていく。
家族で夜に山の中を歩いたことはあるだろうか?
皆で寝転び星を見て、あさひを同時に眺めたことはあっただろうか?
一人の人間としての経験値は、自分次第でいくらでも上げていくことができる。
それは、自分の人生を自分で豊かにしていけることと同じである。
さぁ、明日もまた経験値を増やしてみようか。
書き手:岡田大介