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山陰海岸国立公園 浦富海岸(うらどめかいがん)

[海藻記録]

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2023年3月10日
鳥取県岩美郡岩美町(とっとりけんいわみぐんいわみちょう)

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浦富(うらどめ)海岸は鳥取砂丘とともに山陰海岸国立公園を代表する景勝地で山陰海岸ジオパークの一部です。

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海岸線が複雑に入り組んだリアス式海岸で、

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日本海の荒波によって創り出された素晴らしい景色を見ることができます。

※山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク(山陰海岸ジオパーク)は、
鳥取県岩美町、鳥取市北部、兵庫県豊岡市、香美町、新温泉町、京都府京丹後市にまたがる、
山陰海岸国立公園とその周辺からなるジオパークです。
山陰海岸地域にある地質遺産を保護・保全するほか、
ジオツーリズムや教育・研究への活用、地域社会への貢献等を目的としています。

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下まで降りれば、海岸線を歩けるようになっているということで
行ってきました。

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こちらが浦富海岸案内図です。
今回は、この現在地から下り
「鴨ヶ磯」 → 「城原海岸」まで行ってみます。

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水尻洞門(みずしりどうもん)まで降りてきました。

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洞門から見える日本海に胸がキュンとします。

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それにしても、この雰囲気、ゾクゾクします。

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鴨ヶ磯海岸(かもがいそかいがん)が見えてきました。

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鴨ヶ磯は大小の島が点在する入り江で、浦富海岸の中でも特に優れた絶景地の一つです。

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景色というのは、人それぞれの切り取り方とタイミングによって必ず異なる一会を楽しませてくれます。

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砂浜の砂に触る。
当たり前とも、非日常ともとれるこの行為は
どちらにしても、自分が「生きもの」であることを感じさせてくれる瞬間です。

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鴨ヶ磯海岸にも洞門がありました。
洞門から望む水平線がまたいい!

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付近の海水は透明度が高く、深いところまで光が届くため、

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海藻類が繁茂し、魚介類の生育に適しているなど現代では生態系が貴重であることから
海域公園地区に指定されています。

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浜に打ち上げられた海藻類

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ヒバマタ目ホンダワラ科

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アカモクでしょうか。

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自然に天日干しされたこの感じ、
僕は、美味しそうと感じてしまうのですが
みなさまどうでしょうか?

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たくさんの付着物や雑菌類があるのでしょうが、
しっかり洗って、茹でればきっと!^^

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ただし、乾燥条件が悪かったり、下の方で蒸れていたりして

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すでに悪臭を放っているものも。

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打ち上げられた海藻を食べるかどうかは、個人の判断ということで。。。

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それにしても綺麗で、海藻が豊かで見惚れてしまいます。

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海藻大切。

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鴨ヶ磯周辺の岩盤は花崗岩(かこうがん)でできています。

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節理と呼ばれる縦横の割れ目が無数に見られます。
その割れ目に沿って雨水や海水が侵入し、風化が進み、岩石の剥離や崖崩れなどが起こります。
(※節理:岩石にみられる規則的な割れ目のことで、浦富海岸の場合には、地殻変動によって
花崗岩に力が働いたときに、たくさんの節理ができました。)
このあたり一帯の柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、
今から約6000万年前(新生代古第三紀のはじめ)にできた
黒雲母花崗岩(くろうんもかこうがん)から出来ています。
全面の崖の岩石は、花崗岩を貫いてできた石英斑岩(せきえいはんがん)の岩脈で、
柱状の節理が発達しています。
柱状の節理は一般には玄武岩や安山岩などの火山岩によく発達しますが、
半深成岩(はんしんせいがん)の石英斑岩ではあまりみられないものです。
この節理は、岩石が冷却していくときの体積の収縮によってできたものです。

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ここから先に進むには、岸壁をアスレチックみたいに這っていかねばなりません。

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そこに現れたのが
露軍将校遺体漂着記念碑

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1905年(明治38年)5月27日に日本海海戦が終わりました。
その約3週間後の6月17日に、旧田後村(たじりむら)の漁師二人が、
それぞれ田後港から20kmほどの沖合で
ロシア将兵の水死体を発見し、船で港へ連れ帰りました。
当時は意見の対立もあったといいます。
しかし、「いったん仏になったからには、丁重に葬り供養するがよかろう」という意見が
人の子の心情に合致し、
青い波が打ち寄せては返す、白砂青松(はくさせいしょう)のこの磯辺で
2人のために葬儀を営み埋葬しました。
戦後、ロシアとの和平が成立した後に、
この2人の将兵の親族と思しき人達がやって来て、
遺骨を彼らの故国へ持ち帰ったと伝えられています。
この地、田後の椿谷に建てられている「露軍将校遺体漂着記念碑」並びに「碑文石」は
昭和37年に、岩美郡浦富出身の元国連大使であった故澤田廉三氏(明治21年〜昭和45年)が、
当時の田後村民の人類愛を顕彰しようと思い立ち、建立されたものです。

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しばらく山の中を歩くと、名もなき海岸が現れました。

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この海岸にも洞門がありました。

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前も見ても、

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振り返っても、美しい景色が続きます。

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城原海岸方面に向かいたいのですが、歩道が崩れて危険な状態になっていました。
脇の道から上がり進んでいきます。

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椿谷というだけあって、椿が咲き誇っています。

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そして、散り落ちたばかりの椿が、進む足元を埋め尽くしています。

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奥に見えているのが菜種五島の一つ菜種島(なたねじま)です。
浦富海岸の島々の中でも最大で、高さ60m、周囲400mの険しい崖となってそそり立っています。
元々ひと続きだった岬に洞門ができて、やがてその天井が崩れて岩が並ぶようになったと考えられています。
春には、島に菜の花が咲くことから菜種島と呼ばれています。

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写真中央の一番奥に見える島が、位置的に黒島でしょうか。

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城原海岸の北東、沖合約600mにある「黒島」は、
花崗岩質(かこうがんしつ)の城原海岸とは異なって、
火山噴火物が堆積した黒っぽい疑灰角磯岩(ぎょうかいかくれきがん)でできています。
城原と黒島の間に断層があると考えられています。

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菜種五島(なたねごとう)の南側の一帯の海岸、
城原海岸(しらわらかいがん)に到着しました。

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粗い粒の砂浜、円石の磯浜、連続する波食棚(はしょくだな)の三つを見ることができます。

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そして、鴨ヶ磯海岸と同様に、城原海岸(しらわらかいがん)も海域公園に指定されています。
最高透明度25mという、沖縄レベルの透き通った海は、
シュノーケリングやダイビングなどの人気スポットです。
県道155号(網代港岩美停車場線)から浜までは、木造の階段が整備されています。

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そこそこ体力が必要ですが、本当におすすめスポットです!
【山陰海岸国立公園 浦富海岸(うらどめかいがん)】