すえこざさ・スエコザサ・Sasaella ramosa Makino var.suwekoana Sad.Suzuki
[植物]
イネ科の植物「スエコザサ」。
1927年(昭和2年)の冬、
牧野富太郎博士は岡田要之助(おかだようのすけ)らに案内された宮城県仙台市の三居沢(さんきょざわ)で
新種のササの仲間を発見しました。
3ヶ月後、牧野博士は自身が編集していた『植物研究雑誌』第5巻 第2号で、
これまで自分を支え続けてくれた妻・壽衛(すえ)へ感謝を込めて献名し
和名をスエコザサ
学名をSasa suwekoana Makinoと発表しました。
しかし、病に伏していた壽衛(すえ)は雑誌が発行される5日前の
1928(昭和3年)2月23日に永眠してしまいました。
牧野植物園のスエコザサは
開園前の1958(昭和32)年3月に仙台で採集したものを
仙台市野草園より寄贈されたもので、
開園後の1958(昭和32)年5月に
牧野博士の郷土葬に来県していた次女鶴代さん、と三女らを迎え、
牧野博士の遺骨の前(現在の南園)で記念植樹を行ったそうです。
当時のスエコザサは脈々と職員に受け継がれて、
今この写真に写っているスエコザサは、まさにそのスエコザサなんです。
こちらは、スエコザサの青味をメインに、天日仕上げの釜炒り茶と
ドグダミとペパーミントで爽やかにまとめられた牧野植物園オリジナルブレンドティーです。