【海藻交流会】@Tokyo Tokyo Delicious Museum 2023
2023年5月28日(日)
東京都千代田区大手町2-6-4
TOKYOTORCH 常盤橋タワー3F MYShokudoHall&Kitchenにて
海藻交流会を開催しました。
世界一おいしい街・東京をつくる、食の祭典
『Tokyo Tokyo Delicious Museum 2023』
https://tokyotokyo-delicious-museum.jp/
このイベント内で「食のイノベーション」をコンセプトにしたコンテンツとして
人気料理家の樋口直哉さんとすし作家の岡田大介が考える
海藻レシピ・試食付きの海藻交流会(by シーベジタブル)を実施しました。
https://tokyotokyo-delicious-museum.jp/marunouchi/
突然ですが「海藻」と聞いて、
皆さんはいくつ海藻の種類を答えられるでしょうか?
「海苔」「昆布」「ひじき」「もずく」「青のり」「あかもく」などなど、
実は日本だけでも1,500種類以上あると言われている海藻。
そのすべてが毒を持たず、食用になり得るとされています。
しかし、世界で最も海藻食文化が進んでいると言われている日本でさえも、
現在食卓に並ぶのは数十種類だけ。
1,400種類以上もの海藻が未知なる食材として眠ったまま存在しているのです。
(これらはすべて海藻です。なんという名前かわかりますか?)
そんな中、私たち『シーベジタブル 』は、
磯焼けにより減少しつつある海藻を採取して研究し、
環境負荷の少ない陸上栽培と海面栽培によって蘇らせ、
海藻の新しい食べ方の提案を行っています。
私たちが提案する「海藻」は、
見た目も味も一般的に想像される「海藻」からは思いもよらない
"おもしろさや発見" があることが特徴です。
今回私たちが開催する「海藻交流会」では、
多種多様な料理に使えて、食感も彩も香りも豊かな海藻を
「もっと好きになってもらいたい!」と、岡田さん、樋口さんが
4種の海藻を使い、合計9品、ご紹介。
お料理の試食を楽しんでいただけるほか、
海藻商品の物販や料理のデモンストレーションをお届けします。
【当日のお料理内容について】
〈海藻1種類目:すじあおのり〉
岡田氏 ちくわ天
樋口氏 焼豚 すじ青のりとキウイ添え
〈海藻2種類目:はばのり〉
岡田氏 はばのり寿司
樋口氏 椎茸とはばのりのステーキ
〈海藻3種類目:トサカノリ〉
岡田氏 ナスとトサカノリの南蛮漬け
樋口氏 トサカノリの和え麺
〈海藻4種類目:若ひじき〉
岡田氏 若ひじき(柚子)のサラダ
樋口氏 鶏団子と若ひじきのスープ
〈海藻(加工品)5種類目:ふりかけ〉
岡田氏 青のり屋が本気でつくった 青のりふりかけおにぎり
ユミガタオゴノリの紫蘇漬けとミリンのピクルスを添えて
【樋口直哉(ひぐち・なおや)氏】
作家・料理家。1981年生まれ。
服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、
2005年『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。
同作は芥川賞候補になる。
作家として作品を発表する一方、全国の食品メーカー、生産現場の取材記事を執筆。
料理家としても活動し、地域食材を活用したメニュー開発なども手掛ける。
『ぼくのおいしいは3でつくる―新しい献立の手引き』(辰巳出版)、
『もっとおいしく作れたら』(マガジンハウス)、
『低温調理の「肉の教科書」―どんな肉も最高においしくなる。』(グラフィック社)
など著書多数。
【岡田大介(おかだ・だいすけ)氏】
すし作家・海藻料理研究家。1979年生まれ。
すし職人歴26年(2023年現在)東京都文京区にてすし屋「酢飯屋(すめしや)」を経営。
生きものが食べものになるまでを突き詰めるために、
すし職人の観点を常に持ちながら、まな板の上だけでなく海に潜ったり、釣りをしたりと、
食材のホームグラウンドに入り込み、
現在は「すし作家」として海、魚、すし、海藻にまつわる様々な活動をしている。
『やりたいことは、やってみる。』これが岡田大介の基本理念です。
著書に写真絵本『おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで』
▼すし作家の情報はこちら
https://www.sumeshiya.com/
【シーベジタブルについて】
2016年創業。
世界初となる地下海水を使用した「すじ青のり」の陸上栽培をスタート。
海藻の収穫量が天然・海面栽培ともに激減する中で、
全国各地の生産拠点を中心に「今までになかった美味しい海藻」の研究から
生産・料理開発までを仲間たちと行っています。
▼シーベジタブルの情報はこちら
https://seaveges-store.com/
▼岡田さんとシーベジタブルとの出会いこちら
https://www.sumeshiya.com/blog/2020/08/post-6322.html
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以下、〈当日の様子〉です。
会場入り口では、
シーベジタブルの海藻商品が並び、ご紹介されていました。
この日の司会は
シーベジタブルの寺松千尋(てらまつちひろ)さん。
オリジナルの海藻Tシャツがcuteです。
まずは、この日使用する海藻のご紹介や
海藻料理のレシピが載った冊子のプレゼント。
興味深そうに読んでくださってますね !!嬉!!
まず初めに、
合同会社シーベジタブル
共同代表の一人、友廣裕一(ともひろゆういち)氏より
シーベジタブルとはどんな会社なのか?
海藻の現状や未来はどうなるのか?
などのお話をしていただきました。
この日、ご紹介した海藻は6種類。
・すじあおのり
・はばのり
・とさかのり
・若ひじき
・みりん
・ゆみがたおごのり
簡単な調理のデモンストレーションをしながら
それぞの海藻の特徴を説明していきます。
すじあおのりは、何にかけても美味しい。
という良い部分だけをお伝えするだけではなく、
こんな料理に使用すると、すじあおのりの良さが失われてしまいます。
という部分も正直にお伝えさせていただきました。
すじあおのりについては、色々話したいことがある!
と樋口さん。
次は、「はばのりずし」。
今、一番味がのっているイサキを
白醤油と、たっぷりのはばのり(乾)でたべていただく一品です。
偏愛系海藻の一つ「はばのり」の魅力を語る岡田。
参加者の皆様と一緒に、会場全体を統括しながら
僕たちのことを見守ってくれているシーベジタブルスタッフの面々。
樋口さんは、はばのり(焼き)の魅力を科学的アプローチからの料理のお話。
ぼく個人的には、日本のカスリメティとしての位置付けを大推奨しているのが
はばのりでして、スパイス料理にも相性抜群です。
こちらは、ナスとトサカノリの南蛮漬け
塩抜き後のとさかのりの色と
酸に触れた後のとさかのりの色の違いを
会場の皆様に見ていただき、食べ比べもしていただきました。
トサカノリについては、僕も熱く語ってしまいます。
質問力、返答力に長けた樋口さんとの対談は
本当にお話ししやすいです。
和菓子、スイーツなどのデザートとしての
トサカノリの可能性には、皆様興味津々でした。
若ひじきの説明とデモンストレーション。
おにぎりを握るより、おすし握るほうが早い。
すし職人あるある。
青のり屋が本気でつくった青のりふりかけのおにぎり
ゆみがたおごのりの紫蘇漬けと
みりんのピクルスを添えて
みりんと、ゆみがたおごのりは
ほとんどの方が初めて食べる食感で
驚かれていました。
当初、メニューには入れておりませんでしたが、
直前に、どうしても皆様にこの海藻も知ってほしくて
急遽、このおにぎりに添えさせていただきました。
合計3時間ほどの海藻交流会でしたが、
皆様、それぞれに何か海藻について感じていただけたのでしたら
幸いです。
最後は全員で、海藻ポーズで集合写真。
みなさま、ご参加ありがとうございました!
今後も、これまで以上に海藻を意識して
日常にもっともっと海藻を取り込んで
楽しんでいきましょう!
お帰りの際には皆様、海藻商品をたくさんお買い上げくださったようで
こちらも本当にありがとうございました。
樋口さんご夫妻、
シーベジタブルのメンバー、大山くん、
皆様準備から当日まで本当にお疲れさまでした!