ブログ

きゅうせん・キュウセン・Hailchoeres poecilopterus

[海の生き物]

bwraIMG_7035.jpg
スズキ目
ベラ亜目
ベラ科
キュウセン属
キュウセン

beraIMG_7034.jpg
キュウセンの名前の由来は、9本の縦縞の線があるからキュウセン(9線)。
東アジアの固有種で、日本では北海道南部から琉球列島を除く南日本に分布しています。

beraIMG_7025.jpg
緑色がオスの成魚
赤色がメスの成魚
キュウセンは、日本列島に広く生息する、なじみ深いベラの仲間で
兵庫県神戸市では、オスをアオベラ、メスをアカベラと呼び、釣り人に人気があります。

qpue74.jpg
砂地に点在する藻場に好んで生息していて、砂に潜って眠ります。
性転換をするのもキュウセンの大きな特徴です。
雌性先熟で、若いときにはメス、大きくなるとオスに性転換します。

beraIMG_7029.jpg
生まれてしばらくすると、ほとんどのキュウセンはまずメスになります。
幼魚やメスは、赤い魚体に黒の縦縞がくっきりとしています。

beraIMG_7030.jpg

beraIMG_7031.jpg
キュウセンのメスの下半身

beraIMG_7032.jpg
キュウセンのメスの尾ビレ

MVIMG_20200715_095118.jpg
成長するに連れ、群れの中で体の大きなメスがオスへと性転換する

MVIMG_20200715_094834.jpg
メスからオスに性転換途中のキュウセン。
黒の縦縞の色が薄くなっていき、青緑系の色に変わっていきます。

beraIMG_7033.jpg
成熟したオスは胸ビレ後方の体側に大きな1黒色斑があります。

takaichiIIMG_8580.jpg
生態的にも、大きなキュウセンのはほとんどがオスということになるので、
食用として出回る大きめのものは、緑色のオスのキュウセンということになります。

beraIMG_7026.jpg
キュウセンのオスの成魚

beraIMG_7027.jpg
キュウセンのオスの成魚の胴体

beraIMG_7028.jpg
キュウセンのオスの成魚の尾ビレ