きゅうせん・キュウセン・Hailchoeres poecilopterus
[海の生き物]
スズキ目
ベラ亜目
ベラ科
キュウセン属
キュウセン
キュウセンの名前の由来は、9本の縦縞の線があるからキュウセン(9線)。
東アジアの固有種で、日本では北海道南部から琉球列島を除く南日本に分布しています。
緑色がオスの成魚
赤色がメスの成魚
キュウセンは、日本列島に広く生息する、なじみ深いベラの仲間で
兵庫県神戸市では、オスをアオベラ、メスをアカベラと呼び、釣り人に人気があります。
砂地に点在する藻場に好んで生息していて、砂に潜って眠ります。
性転換をするのもキュウセンの大きな特徴です。
雌性先熟で、若いときにはメス、大きくなるとオスに性転換します。
生まれてしばらくすると、ほとんどのキュウセンはまずメスになります。
幼魚やメスは、赤い魚体に黒の縦縞がくっきりとしています。
キュウセンのメスの下半身
キュウセンのメスの尾ビレ
成長するに連れ、群れの中で体の大きなメスがオスへと性転換する
メスからオスに性転換途中のキュウセン。
黒の縦縞の色が薄くなっていき、青緑系の色に変わっていきます。
成熟したオスは胸ビレ後方の体側に大きな1黒色斑があります。
生態的にも、大きなキュウセンのはほとんどがオスということになるので、
食用として出回る大きめのものは、緑色のオスのキュウセンということになります。
キュウセンのオスの成魚
キュウセンのオスの成魚の胴体
キュウセンのオスの成魚の尾ビレ