長崎県 平戸市立中野中学校
2025年1月16日
長崎県平戸市
平戸市立 中野中学校
本日は県北地区漁業士会さん主催のお魚料理教室に
講師として呼んでいただきました。
若い世代に水産業に親しみを持ってもらうことと魚食普及の推進が目的ということで
今回は中学1年生の皆様向けに、魚のさばき方実演とにぎりずしの実演を含めた調理実習を行います。
【※漁業士(ぎょぎょうし)について】
漁業士制度は国の制度事業として昭和61年から始まり、
地域漁業の中核的推進者となることが見込まれる者を「青年漁業士」、
漁業技術、経営能力が優れており、
かつ漁村青少年の指導に熱意を有する者を「指導漁業士」として
県が認定しています。
平成31年4月の時点で168名が認定されています。
長崎県内では7地区(長崎、県南、県北、下五島、上五島、壱岐、対馬)に漁業士会があり、
県北地区においては2025年現在28名の漁業士が活動しています。
校舎に入ると、嬉しいお出迎えメッセージの看板がありました。
調理室で酢飯の準備を整えます。
今朝、定置網に入った様々な魚の中から、
漁師さんが子供たちのために選んで持ってきてくださいました。
アカヤガラ
メジナ
ヒラメ
マアジ
ブリ
今回メインになったのは、なんといってもこの大きな10kg超えのヒラメです。
これまでのすし職人人生で触ったこともないサイズのヒラメを
漁師さんが今日の授業のために提供してくださいました。
片手で持ち上げるのが厳しいほどのサイズです。。。^^;
ヒラメの体表はヌルヌルしているので、
まな板の上に布巾を敷き、その上にヒラメをのせて滑り止めにします。
まずは両側のヒレを切り取っていきます。
こうすることで、ウロコをすき引きしやすくなります。
表と裏のウロコをすき引きしていきます。
次に、
内臓を傷つけないように
頭を切り落とし
内臓ごと引き抜きます。
ヒラメの卵
子供たちには魚捌きの基本、アジの3枚おろしをしていただきます。
包丁の刃の部位ごとに使い分けるとウロコがとりやすいことをお伝えしました。
ブリ、ヤリイカ、アカヤガラ、メジナを
物凄いスピードでお刺身にしてくださった漁師の綾香良浩さん(あやか水産)、
県北地区漁業士会の会長であり、指導漁業士でもあります。
僕はひたすらヒラメを切りつけ、握りにしました。
エンガワ部分だけで50カン以上取れてしまった巨大ヒラメ。
大き過ぎるヒラメは、大味で味がぼやけているのか?
それともたくさんの美味しい平戸の魚を捕食して育ち、美味なのか?
ちょっと味見をしてみると、
なんと!
漁師の綾香さんが唸るほどの超絶に美味しいヒラメでした。
魚の調理がひと通り終わりましたので、
いよいよ実食タイムです。
たっぷりの酢飯を丼ぶりによそい、
お刺身を好きなだけ盛り付けるスタイル
そこにさらにヒラメの握りずしまで盛り付けていきます。
皆それぞれに自分が捌いたマアジ2匹分も別途、
それから、ヤリイカのゲソやミミを炒めたものまで!
食べ切れるのか??
さすが食べ盛りの中学1年生、男子も女子も凄い盛りです!
酢飯が見えなくなるほど、平戸の魚で埋め尽くされた丼ぶり。
一人当たり、ヒラメが8切れから10切れがデフォルトです。
なんという贅沢な授業なのでしょうか。
それもこれも漁師さん達の心意気のおかげです。
いただきます!
今回のお魚料理教室で漁師さんが驚いていたことは、
皆、特盛の海鮮丼をしっかりと食べ切ってくれたこと。
例年、張り切って魚を提供するものの、さすがに多過ぎて
食べ残してしまう子も多いそうで、
どうして今回はこんなに魚を食べたのだろう??
と疑問に思われていました。
僕の意見としては、ごはんが酢飯になったことで
食べ進んだのではないか、「酢飯マジック」が起きたのではないかと伝えました。
みなさまもきっと同じような経験があるのではないでしょうか。白ごはんとお刺身だといつも通りの食事ボリュームなのに、
すしになるといつも以上に食べ進んでしまうあの現象、
それが「酢飯マジック」です。
食後の片付けもパパッと済ませると、
お礼のメッセージをくださいました。
僕も最後に子供たちへのメッセージを伝えて
お魚料理教室は無事終了となりました。
終了後すぐに、今日の感想や質問などをしてくれた子供たち。
皆の未来に幸あれ!
帰り際に看板を見ると、
なんと、お礼のメッセージに内容が書き換えられていました!
綾香会長、関係者のみなさま
早朝からありがとうございました!
【平戸市立中野中学校】
所在地:長崎県平戸市中野大久保町1096
電話番号:0950-22-9246
WEB:https://www.city.hirado.nagasaki.jp/kurashi/school/nakano-j/