SAGAガストロノミー会議 / 佐賀県


食に携わるプロフェッショナルとともに、食べて、知って、考える
「SAGAガストロノミー会議」を初開催!
皆さんの「美味しい」の概念がきっと変わる、2日間にわたる美食の祭典に、ぜひお越しください。

【SAGAガストロノミー会議】
〈開催日程〉
2025年10月18日(土)、19日(日)
※佐賀さいこうフェスと同時開催
〈トークセッション〉
食に関わるプロフェッショナルたちが多角的な視点で食の未来や可能性を語り合う!
〈開催場所〉
佐賀県佐賀市城内1-15-23 佐賀県立美術館ホール
〈タイムスケジュール〉
●10月18日(土)
①12:30-14:30
〈美食地質学が紐解く、佐賀の食〉
〜土地の成り立ちが育むテロワールと、食文化に与える影響〜
[登壇者]
巽 好幸(ジオリブ研究所 所長 / 大阪)
②15:00-16:30
〈食の未来を拓く、ローカルの力〉
〜土地に眠る価値を磨き上げる、料理人たちの挑戦〜
[登壇者]
西 健一(馳走 西 健一 / 静岡)
田中 穂積(ひまわり食堂2 / 富山)
渡辺 光実(mûrir/ 新潟)
●10月19日(日)
③10:30-12:00
〈九州の海から考える。海と食のサステナブルな関係〉
〜多様なプロフェッショナルが語る海の持続可能性〜
[登壇者]
佐々木 ひろこ(Chefs for the blue 代理理事 / 東京)
岡田 大介(すし作家 / 福岡)
金澤 亮(金沢鮮魚 / 長崎)
袈裟丸 彰蔵(袈裟丸水産 / 佐賀)
④13:00-14:30
〈料理の世界を現場から変える、わたしたちの挑戦〉
〜新しい価値観、新しい力で飲食業界がもっと輝く〜
[登壇者]
音羽 香菜(Otowa restaurant / 栃木)
宮田 真代(Pâtissière MAYO / 東京)
山本 結以(ESqUISSE / 東京)
⑤15:00-17:00
〈器と料理の創造性に溢れた共創のかたち〉
〜作り手と料理人の才能が共鳴し躍動する土地、佐賀〜
[登壇者]
福山 剛(Goh / Goh Gan / 福岡)
吉田 貴文(villa del nido / 長崎)
中里 健太(隆太窯 / 佐賀)
畑石 修嗣(畑萬陶苑 / 佐賀)
大西 健俊(食楽web編集長 / 東京)*
日野 昌暢(クオリティーズ編集長 / 東京)*
安冨 喬博(佐賀県政策部 / 佐賀)*
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【フードパーク】
気鋭のシェフやパティシエがこの日のために考案した特別メニューが味わえる!
〈開催場所〉
cafe TRES(佐賀県立博物館内)
〈営業時間〉
11:00~18:00
※店内ラストオーダー17:30
※商品なくなり次第終了
〈出店リスト〉
・Nirvana New York(東京)
・Night Market(東京)
・Pâtissière MAYO(東京)
・昆布屋孫兵衛(福井)
・現代茶寮 銀座風月堂(東京)
・pain stock(福岡)
・SAGA BAR(佐賀酒体験空間)
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【マルシェ】
トップシェフたちが認める佐賀の食材が集まる!
〈開催場所〉
cafe TRES東側エリア
〈出品予定者〉
・黒木農園/しろいしレンコン
・毛貫農園/桐岡ナス
・ささき農園/自然薯
・白石町の生産者メンバー/璃の香(レモン)
・せふりん農園/原木しいたけ、原木まいたけ
・田島柑橘園&加工所/搾りたて凍結ジュース、生搾りジュース
・田嶋畜産/生ハム、ポークジャーキー、燻し鶏のマリネ3種盛り等
・たのしい農家 お百笑さん/木なり完熟南高梅を使った加工品
・はしま海苔/スミノエガキ(牡蠣)、佐賀海苔
・ファームオカノ/サフラン
・フェルマ木須/古代米、もち麦など
・山和農園/梨
・山口農園/有機パプリカ
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〈当日の様子〉

まずは、佐賀県立博物館横で開催されているフードパークでお昼ご飯。
「Night Market」(東京)のスーシェフ吉田将吾さん

黒木農園 蓮根の生春巻き 発酵嬉野茶と柚子胡椒

色々な味が複雑に混ざり合って美味しい!

黒木農園さんにお伺いした時の様子はこちらからどうぞ。
https://www.sumeshiya.com/blog/2017/10/post-2961.html

アサリとココナッツミルクのフォー

体に沁み渡る滋味深きスープ

佐賀の焼き海苔をスープに溶かすスタイル

この柔らかく溶けやすい海苔が有明海の一番海苔の特徴です。

福岡からpain stock(パンストック)さんが出店されていました。

【醤油粕ブレッド】
佐賀県産の醤油粕とチェダーチーズ、くるみを練り込んだパン。

【ゴボウスティック】
太閤ゴボウを使ったルヴァンのスティック。
ごまやくるみの香ばしさが食欲を唆り、あっという間に食べ終わってしまいました。

【酒粕あんぱん】
佐賀県産の酒粕を練り込み、生地に生クリーム、甘酒が入っているので、しっとりとしたおまんじゅうのような仕上がりです。

こしあんと粒あんをブレンドしたパンストック自家製のあんことの相性も抜群。

マルシェでは、佐賀を代表する生産者さんらと野菜がずらり。

橋間さんの特大 蒸しスミノエガキ

身の食べ応えも、天然の牡蠣出汁も最高に美味しいです。

SAGAガストロノミー会議
1日目のトークセッションがそろそろ始まりますので

会場となる、佐賀県立美術館ホールへ向かいます。

今回のトークセッションのファシリテーターを務めた大西健俊さん(食楽web編集長)

佐賀県知事 山口祥義(やまぐちよしのり)さんによる開会のご挨拶

【地質学】美食地質学が紐解く、佐賀の食
巽好幸(ジオリブ研究所 所長)

ファシリテーター
左:安冨喬博(佐賀県政策部)
右:大西健俊(食楽web編集長)

水惑星地球の進化などを「マグマ学」の視点で考えている「美食地質学」の創始者でもある巽先生のお話が最初から最後まで興味深く学びが多かったです。


イカは白くなってからよりも、透明感があり、鮮度が良ければ良いほど旨味が強くなる理由。

湧昇流(ゆうしょうりゅう)の話

洪水玄武岩(こうずいげんぶがん)という言葉自体を初めて知りましたが、800万年前まで遡った地質学が現在の風土に大きく影響していることを巽先生がわかりやすく教えてくださいました。

洪水玄武岩の名残りが磁器文化にも直結していました。

そして、嬉野茶までも。

今現在、1年間に1cmの速さで九州は分裂中だそうです。

佐賀ん酒についても

日本酒年間消費量
冬に寒い地域が上位を占める中で、謎に千葉県が多く
佐賀県もなんと6位!


九州甘口醤油文化の背景と食文化の相関

地質学から見る食文化がこれほどまでに関係していたこと
本当に勉強になりました。巽先生ありがとうございました。

【ローカルガストロノミー】食の未来を拓く、ローカルの力
田中穂積(ひまわり食堂2/富山)
西健一(馳走 西健一/静岡)
渡辺光実(mûrir/新潟)
フィールドが異なる3人のシェフによるそれぞれの地域での食への想い

1日目のトークセッションが終わったところで再びフードパークへ

SAGA BAR で面白い佐賀酒カクテルが展開されていたので

きまぐれドラゴン貴醸酒×タンザニアのコーヒー氷を注文。
しっかり貴醸酒の旨みと甘みがきた後に、ほわッとコーヒー香る設計。

続いて、
佐賀県産原料と水を100%使用した The SAGA 認定酒
3種飲み比べセット いっちゃいます!



基峰鶴(きほうつる)超辛口純米酒

蔵元の基山商店(佐賀県基山町)に伺った時の様子はこちらから。
https://www.sumeshiya.com/blog/2017/10/post-2958.html

鍋島 特別純米酒
蔵元:富久千代酒造(佐賀県鹿島市)

宗政 純米吟醸
蔵元:宗政酒造(佐賀県西松浦郡有田町)

田嶋畜産さんのフランクフルトをおつまみに!

長っ! 写真撮ろうと思ったらポキっ!
皮一枚で繋がりギリギリセーフ。
夜は、サガテレビ1階のカフェ「JONAI SQUARE CAFE」にて懇親会。
二次会は、佐賀駅高架下のサガハツ内にある「SAGA BAR」へ
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〈SAGAガストロノミー会議 2日目〉

【海の資源】九州の海から考える。海と食のサスティナブルな関係
ファシリテーターは、佐々木ひろこさん(Chefs for the Blue 代表理事)

右:袈裟丸彰蔵(けさまるしょうぞう)(袈裟丸水産/佐賀 唐津)
中:金澤亮(金沢鮮魚/長崎 五島)
左:岡田大介(すし作家/福岡)


お昼ごはんは勿論、フードパークへ。
現代茶寮 銀座風月堂さんの【鴨とフォアグラ パテ・アンクルート】がオススメということを聞いて急いで向かうも売り切れ。。

ということで【佐賀県産エミューのパテ・ド・カンパーニュ】を注文。
赤ワインとバッチリ合って、これが絶品でした。

久しぶりの再会を果たした光武香織さんとランチの時間もぴったり。


そして、さすがの人気で終始忙しそうにしていた「Nirvana New York(東京)」引地翔悟のカレー&タンドリーチキン。
今日も美味い!

【ダイバーシティ】料理の世界を現場から変える、わたしたちの挑戦
左から
山本結以(ESqUISSE/東京)
池田真代(Pâtissière MAYO/東京)
音羽香菜(Otowa restaurant/栃木)
料理業界で活躍する女性ならではの視点には、たくさんのポジティブなヒントがありました。

ファシリテーター
大西健俊(食楽web編集長/東京)
榛葉都(しんばみやこ)(博報堂 UNIVERSITY of CREATIVITY プロデューサー)

【器と料理】器と料理の創造性に溢れた共創のかたち
左から
福山剛(Goh/Goh Gan/福岡)
吉田貴文(villa del nido/長崎)
中里健太(隆太窯/佐賀)
畑石修嗣(畑萬陶苑/佐賀)
ファシリテーター
日野昌暢(クオリティーズ編集長/九州)
安冨喬博(佐賀県政策部/佐賀)
大西健俊(食楽web編集長/東京)
有田焼、伊万里焼、唐津焼、肥前吉田焼、武雄焼、白石焼など、
改めて、佐賀県が誇る焼き物文化の幅広さと柔軟性、器と料理との絆を感じることができました。

一緒に登壇した潜水漁師 袈裟丸彰蔵(けさまるしょうぞう)さんとは、
今回を機に、新たなプロジェクトの話もできました。

ちなみにこちらは13年前。
2013年7月9日袈裟丸水産にアカウニ、ムラサキウニを見せていただきに行ったときの写真です。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。
関係者の皆様お疲れさまでした。
「美味しい」がもつ意味。そこから無限に広がる多種多様な世界を知ることができて、とても学び多き二日間となりました。
ありがとうございました。



