あこやがい・アコヤガイ・阿古屋貝・Pearl Oyster・Pinctada fucata martensii
アコヤガイは、真珠貝の標準和名です。
ウグイスガイ目 ウグイスガイ科に分類される二枚貝の一種で
真珠養殖に利用される「真珠母貝」の一つです。
殻のフチのトゲトゲしているところは、殻皮(かくひ)。
暖かい浅い海の岩場に生息し、殻皮で岩や海藻に擬態しながら
プランクトンを食べて生きています。
貝類はタコや、イカと同じ軟体動物で、殻で身を守っています。
阿古屋(あこや)は、
現在の愛知県阿久比町の古い地名で、
この辺りで採れた真珠を阿古屋珠(あこやだま)と呼んだことから、
真珠のことも阿古屋と呼ぶようになったそうです。
長崎県 壱岐の親戚であり、
真珠の養殖を手がける『上村真珠』さんに
真珠が出来る仕組みを教えていただきました。
アコヤガイがエラを活用して、
プランクトンや有機物を濾過摂食(ろかせっしょく)している時に
まれに小石などの異物が入ってしまうことがあります。
そうすると体が傷ついてしまうので大抵はすぐに吐き出すけれども、
時々異物が体の奥のほうまで入って、吐き出せなくなってしまうことがああります。
そこである条件が重なると、アコヤガイは、
その異物をカルシウムなどでコーティングしてしまうそうです。
するとそれがだんだん滑らかになってきて真珠になる!
真珠はアコヤガイが体内の異物をコーティングしたものというわけです。
自然界では、1000個に1個あるかないかほどの確率で
養殖では50%近くの確率で真珠を取り出すことができるそうです。
冬に水揚げされるこの真珠貝。
宝石としての真珠を採取した後、殻に残る貝柱部分(閉殻筋)。
実はその貝柱がどう調理しても、とっても美味しいのです。
お刺身で、炒めて、かき揚げにして、オイル漬けにして、粕漬け、味噌漬けにして
ポン酢でさっぱりと、お味噌汁やスープ、カレーに茶碗蒸しなどなどなど。
なかなか手に入れづらい貴重食材アコヤガイ。
酢飯屋では、アコヤガイのしろたまりん漬け握りとしてお出ししております。
(ちなみに、しろたまりんとはしろたまりと本みりんを1対1で割ったもの)。
味噌たまりで漬けることもございます。
アコヤガイ自家製しろたまり漬けもち米寿司
アコヤガイの刺身
アコヤガイの醤油炒め
アコヤガイは味が濃いので
フライパンで炒めて醤油で味付けしただけで絶品おつまみに。
アコヤガイトマト串
生のアコヤガイをお野菜などと串に刺して、オイルと胡椒を振るだけで
一品になっちゃいます。
アコヤガイの味噌汁はたっぷりのお出汁を感じます。
アコヤガイのスープ
洋風のスープにも魚介の味わいを力強く出してくれます。
アコヤガイのかき揚げ
アコヤガイのお好み焼き
アコヤガイの握り寿司 モリンガの粉末と黄身酢で
器:村上祐仁さん
アコヤ寿司弁当
そんなアコヤ貝、
こちらからご購入いただけます。
神楽市場
冷凍パックで届きます。
冷蔵庫解凍か流水解凍してください。
塩分3%ほどの塩水で洗って、ザルで水切りしてください。
キッチンペーパーなどで水気を拭き取ったら
生でも、焼いても、煮ても、美味しくいただけます。
串の先端から半分までは、薄口醤油漬け
その下半分は、自家製しろたまりのもろみ漬けです。
アコヤガイの串焼き 2種の味で
器:フクオカタカヤさん