ヒラメとカレイの違い、見分け方についてを改めて 書きました。
[海の生き物]
さあ、みなさん。
どちらがヒラメでどちらがカレイかわかりますか?
僕たち寿司職人や漁師さんなどはその違いがすぐにわかりますが
普段あまり丸ごとの魚と接っすることが少ない方々は区別がつきにくい魚かと思います。
このブログを読まれた方は
ガツンと記憶して、忘れない豆知識の一つにしていただけたらと思います。
ではいきます。
先に答えをお伝えします。
左がヒラメ、右がカレイです。
頭を下側にして、
中央より目が左側にあるのがヒラメ、
中央より目が右側にあるのがカレイです。
(まれに逆の個体も存在します。)
こちらがヒラメ。
こちらがカレイ。
(写真はカレイの一種 『ばばがれい・ババガレイ・婆鰈・MIicrostomus achne』 通称ナメタガレイ)
横から見るとますますわかりづらいですかね。
超簡単な見分け方。
口です。
こちらの歯がギザギザでいかにも肉食なのがヒラメ。
小魚などを主に食します。
こんなに口が開きます。
本気を出すとさらに開きます。
この歯!
すっごい危険です。
対してカレイは肉厚な唇が特徴です。
セクシーな唇をもつカレイの口はこれくらいしか開きません。
少しだけ小さな歯が見えますね。
口に入るほどの小さなサイズのエビなど、小生物を食します。
ヒレの位置、目の位置などで判断されることもありますが、
例外があったり、生息域で目の位置が違ったりするので
口で判断するのが間違いないですね。
ヒラメやカレイ類の写真集はこちらからどうぞ!
【ひらめ・ヒラメ・平目・鮃・Bastard halibut】
【いしがれい・イシガレイ・石鰈・Platichthys bicoloratus】
【さめがれい・サメガレイ・鮫鰈・Clidoderma asperrimum】
【まつかわがれい・マツカワガレイ・松皮鰈・Verasper moseri Jordan and Gillbert】
ちなみに、カレイは好奇心旺盛な魚で、海中でダイバーをみつけると近寄ってきます。
海底での暮らしに適応するために平べったく進化したカレイやヒラメなどは
片側に極端に偏った体つきをしていますが、生きものとしてはとても珍しいことです。
眼の付いている方(表側)を有眼側(ゆうがんそく)
眼の付いていないほうを(裏側の白い方)無眼側(むがんそく)といいます。
有眼側のウロコは細かなトゲがありザラザラとしている「櫛鱗(しつりん)」で
体全体をガッチリと守っています。
無眼側のウロコは丸みのあるツルツルとした「円鱗(えんりん)」で
海底をスムーズに移動するのに役立ちます。
役割を分けて2種の鱗をもったすごい魚種ですね!
お魚の座学
カレイお触りタイム
カレイのウロコ取り
カレイの煮付け