ニョッキ・gnocchi
ニョッキ(イタリア語: gnocchi)は
団子状のパスタの一種で、ジャガイモと小麦粉、卵、チーズなどをいれて
練って棒状に伸ばし、小さく切ったり丸めた、イタリア料理です。
小麦粉をこねて作った料理なので、パスタの仲間です。
名称そのものは『塊(かたまり)』を意味し、
木の節目を意味するゲルマン語派のロンゴバルド語(英語版)の 『knokka(ノッカ)』から
派生した、指の節目を意味する『nocca(ノッカ)』から来ています。
語源の理由は、その形からと推測されます。
イタリアでは滋養のあるものや重い食べ物を木曜日に食べる習慣があります。
ニョッキは結構お腹に溜まる料理なので木曜日に食べることが多くなり、
『gnocchi Giovedì(ニョッキ・ジョヴェディ)』木曜のニョッキという意味で
呼ばれるようになりました。
元々は、現在のようにジャガイモやカボチャで作るものではなく、小麦粉のみを練って作っていました。
ジャガイモのニョッキが作られるようになったのは、
16世紀の後半に南米のアンデス山脈原産のジャガイモがヨーロッパに持ち込まれ、
17世紀になって、イタリアでも栽培されるようになってからです。
イタリアで作られているニョッキは、ジャガイモを利用したものが主流ですが、
ローマでは硬質小麦のひき割り粉で作ることもあります。
他にもジャガイモの代わりにカボチャやパンを使ったもの、
ホウレンソウとリコッタチーズを使ったものなど多数のバリエーションが存在します。
【ニョッキの作り方】
〈材料〉
じゃがいも 400g(皮を剥いた状態で。皮を剥く前で500gくらい。)
強力粉 200g
(小麦粉と混合したり、小麦粉のみでも作ることはできますが、グルテンが少なくなる分、弾力が減ります。)
卵 1個(といでおく)
塩 4g
打ち粉用強力粉 少々
〈作り方〉
ジャガイモは皮を剥き、ひと口サイズにカットします。
鍋にジャガイモと、ヒタヒタになるくらいの水を入れて、水から茹でていきます。
沸騰したら弱火にして、竹串がじゃがいもスッと刺さるくらいになったら
ザルにあげ、そのまま茹でた鍋に戻して弱火にかけて
水分を飛ばして、粉ふきいもになってきたら
濾し器やザルなどでジャガイモを濾します。
そこに強力粉と塩を入れてヘラなどで混ぜます。
ジャガイモと強力粉が混ざってきたら
とき卵を入れて、大きな1つの玉になるまで手でこねます。
打ち粉をして、ニョッキボールを4等分くらいに切り分けて
そのうちの一つを棒状(直径1〜2cmほど)に手でコロコロして伸ばして1〜2cm幅で切ります。
フォークの上を転がすか、フォークの下でニョッキを押して模様をつけます。
1かけ1かけにしっかり打ち粉をまとわせます。
ソースが絡みやすいようにこの作業工程があります。
ツルリ好きな方は、この工程は不要です。
茹でる前のニョッキは冷凍保存も可能です。
お鍋に水と、水の1%の塩を入れて沸騰したらニョッキを入れて
沈んだニョッキが浮かんできたら穴あきおたまや天かす上げなどですくい上げて
お好みのパスタソースに絡めて完成です。
グラタンにしても美味しいです。