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『釣る』と『釣り上げる』は大違い!今回はボート釣り。

[釣り・Fishing]

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2020年8月
今回の釣りに向かったのは、
千葉県南房総市の岩井海岸です。

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早朝の船宿さんは、
朝の静かな空気からの癒しと同時に、
このあと海の上ではじまるであろうファイトを想像し、
興奮しながら癒されるという二つの感情が入り混じります。

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今回はこちらの『田村ボート』さんで

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『第五石町丸』というボートをお借りして、男二人で出港します。

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今回、僕を誘ってくださったKさん。
女性レベルの日焼け対策にいきなり脱帽です。
Kさんの好きな釣り方は、SLJ(スーパーライトジギング Super Light Jigging)です。
効率的に、限りなく軽やかに、必要最低限の太さの糸や針で
可能な限りのサイズの魚を釣り上げるスタイル。
ドラグもゆるゆるに設定して、魚とのファイトを存分に楽しめるのが魅力です。
【ドラグ】とは
大きな魚や引きの強い魚が掛ったとき、糸が切られないようにスプールが逆転して糸を送り出す、
ほとんどのリールに備わった装置です。

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1級船舶免許を持つKさんが慣れた手付きで操縦し、いざ出港です。

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小型ボートで二人で釣り。
知らない方々が沢山乗る大型の乗合い船とは違った気楽さがこの釣りの醍醐味です。

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天気にも恵まれ、海も凪。

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朝日が昇り始めるこのタイミングは、
魚たちの活性もよく、
見える限りの海のあちらこちらで小魚を追い回し、朝ごはんを食べるサバやシイラなどの
フィッシュイーターたちがボコンボコンという音を立ててボイルしています。
釣り用語で【ボイル】とは、
水面近くにいる小魚をフィッシュイーター(Fish Eater)が捕食している様子を表した言葉です。

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綺麗な空や雲を見ると、ついつい撮影したくなってしまって。。。
写真で見るとなんてことない空も、肉眼で見ると
撮影したくなってしまうほどの美しさだからなんです。

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ボイルに続き、鳥山(とりやま)です。
フィッシュイーターに追われ、水面近くまで、
なんなら海から飛び跳ねるほどに逃げ回る小魚たちの群れが
そこにある証拠です。
鳥が山のようにいるから鳥山。
その下には、小魚。
その下には、フィッシュイーター。
その下には、さらに大きなフィッシュイーター。
というふうに
食物連鎖が想像できます。

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その予想通り、
Kさんはすぐにその鳥山のちょっと先にルアーを投げ、
巻き巻きし、
フィッシュイーターの代表格でもあるシイラをあっさり釣りました。
水面に現れたシイラの美しいこと。
この日は、撮影よりは釣りをメインと考えていましたので、
深追いした写真は撮れていませんが、
そのうち、シイラのグラビア写真集を作りますね。

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また空と雲と海の写真撮っちゃってますね^^;。。。

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おお!
また鳥山だ!!!
そういえば、鳥山明先生って、名前最高だな!

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少しの場所移動のため、さっきまで操縦していたKさん、
気づくと次のシイラも釣っていました。

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出だしから絶好調です。

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小型のシイラは即リリース。

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釣り上げずリリースするつもりと思っていても、
魚には、そんな気持ちは届きませんから
どうにかして逃げたいシイラはジャンプして暴れます。

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遠くに浮かんで見えるあの島、その名も『浮島』という島です。
浮島神社もあるので、いつか行ってみたいな。

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望遠レンズを持ってこなかったので

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ズーム機能でここまでが限界。

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僕のほうはと言えば、
無限ゴマサバ タイムを楽しんでいました、
そろそろ、サバゲー(サバ釣りゲーム)も十分楽しんだし
お持ち帰り分もたっぷり確保できたので
40g前後のメタルジグから100gのメタルジグに変更。
一気に沈めて、低層の魚を狙ってみます。

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すると、チュドーーーーーン!
ジジジジジジジィィィィィ・・・・・・!!!!!!
一気に出ていくライン(糸)。
緩めていたドラグのおかげで、
この大きな当たりでラインが切られることもなく、柔らかく魚が引く勢いをいなします。
数分続く魚とのファイト。
船の上からリールを巻いてどうにかその正体を見てみたい自分と
海の中で最大限の力で針を外そうと全力で走るように泳ぐ魚。
どちらも体力、筋力勝負です。
とはいえ、人間は道具を使っているので有利過ぎますが。。
引っ張る魚を泳がせて、魚の体力を奪い、
疲れてちょっと休んだところで、僕がリールを巻く。
また引っ張られて、また巻く。
これを繰り返すうちに、いよいよ魚側の体力の限界がきます。
魚の体力に負けないように、自分も体力をつけなければいけないし、
大型魚を釣り上げるには、それなりの筋力も必要なわけです。
釣り上げるのに何時間も戦わなければいけない魚も、海の中にはたくさんいます。
今回のように、魚が針にかかり、ラインが引っ張られ、リールを巻き始めた時に
思いっきり走る魚と、ある程度の抵抗はするものの比較的すぐに釣れる魚の違いで、
ある程度何が釣れたかは予想できるものです。

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こんなに走る魚。
俗に青物(あおもの)と呼ばれる系統の魚。
地域によって呼び名が色々ありますが、今回はブリ。
まで一歩及ばずのワラサでした。
稚魚から成魚までサイズごとに呼び名が変わる出世魚(しゅっせうお)です。
関東では
モジャコ(稚魚)→ ワカシ(35cm以下) → イナダ(35-60cm) → ワラサ(60-80cm) → ブリ(80cm以上)
という感じに分けられています。

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船上でしか見ることのできない釣りたての魚の色は
何回見てもうっとりしてしまいます。
水族館でもスクーバダイビングでも見れない、釣りたての色。

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はぁー、美しい。

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口の中から出てきたカタクチイワシ。
今回のベイトの正体です。
釣り用語でベイト(bait)とは
自分が ターゲットとしている魚が捕食している餌、主に小魚の事を指します。
ベイトフィッシュとも言われます。
ルアーフィッシングの場合、ベイトフィッシュに合わせたルアーをセレクトして釣ることが多いです。
カタクチイワシに似たジグをセレクトすれば、今日、今、この場所では
魚が釣れやすい。というわけです。

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次に釣れたのは、マハタ。

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25cmくらいでしたので、即リリースしました。
(釣れてる時は、穏やかな気持ちで『大きくなったらまた会おうな!』なんて、
釣れてない日だったら、持ち帰ろうか本気で悩むくせに。釣り人あるあるです。)

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マハタの口の中から出てきたのは、こちらの生き物。
一体なんだろう。

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Kさんは良型のゴマサバ を連発。
フォール中にゴマサバ が釣れてしまう
フォーリンサバ状態です。

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釣り用語でフォールとは、
まさに英語のFallで、ルアーを海中に落としてから沈んでいくことを指します。
フォーリンサバというのは、
例えば本当は、80mの深さまでルアーを沈めて
その階層の魚を狙いたいのに、
ルアーがフォール中に上層にいる魚(今回はサバ)に先に喰いつかれてしまう現象です。

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お!赤い魚だ!

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この魚は『ソコイトヨリ』。

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好きな時に針を落とし、小腹が空いたらちょっと食べて、
眠りたければ寝てもよくて、こんな贅沢な時間はたまには必要です。
ま、
実際には、寝る気になれないほどテンション高いわけですが。

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大きなマサバ。
ルアーをしっかり口で捕らえて釣れた時と違い、
このように魚の体の一部に針が刺さってしまうと、
通常と違った複雑な引きがくるので
なんだこの引きは!?と期待してしまいますが、

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上げてみるとただ針が魚にひかかっていただけだったりします。

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今回、学んだことは
『釣る』と『釣り上げる』は大違いだということ。
この日は、本当に良く釣れました。
しかし、釣り上げられたのは3分の2ほどでした。
要するに3分の1は、
釣れたのにバレて(逃げられて)しまったということです。
その原因の大きな一つは、針の状態でした。
せっかく喰った針も、しっかり尖っていなければ
魚の口に刺さらず、振り切られてしまったり、
そもそも針が錆びていたりすれば、刺さりもしなかったりするわけです。
もっと鋭利で、丈夫でスタイリッシュな針を使っていれば、
『釣り上げる』ことができたわけです。
ということで次回は、針にこだわってみたいと思います。

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千葉県南房総市

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Kさん、また釣りに行きましょう!

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Thumbs up!