唐島神社（からしまじんじゃ）
[神社仏閣]
石川県七尾市中島町塩津久々浦イ64
七尾湾の奥の奥、西七尾湾に面したところに位置している神社が
村社 唐島社 『唐島神社』です。
神社の周りは唐島神社社叢タブ林になっていて、
西七尾湾に突出した感じで、林分は、常緑広葉樹のイノデ-タブノキ群集に属します。
なんと、石川県指定天然記念物です。
唐島は、長さ約300m、幅約70m、標高0～10mの緩やかな笠状を呈する陸繋島で、
その島内に唐島神社があります。
古くから社叢として植物採取が禁じられてきた場所です。
一の鳥居
黄色の注連縄
社殿
【由緒】
周囲15丁余の島に鎮座。
人皇50代桓武天皇の御代、大和国大神神社の宮使彦九郎という者、
布教のために北陸路を巡り、途中、塩津に足を止めた。
その夜に市杵島姫命の霊夢により、里人と共に一社を造営。
島には命のことよさしたまえる七不思議あり。
島は温帯性植物（町天然記念物）の森である。
手洗舎
緑色の注連縄
植生は、高木層にタブノキ、亜高木層にヤブツバキが優占しています。
低木層には特に目立つ優占種は見られませんが、
実生のタブノキ、ヤブツバキの生育は森林維持を裏付ける重要な意義をもっています。
草本層にはヤブランが優占し、ここの群落を特徴づける標徴種としてカラタチバナが分布しています。
さらにその奥に進むと
さらに社殿が
また黄色の注連縄。
黄 緑 黄 は何を意味しているのでしょうか。
一番奥の社殿の裏側
石川県内の自然植生を残す常緑広葉樹林は、社叢林などに限られ
極めて少なく、主体をタブノキとするものは、比較的標高の低い海岸に
近い斜面や土壌の発達した水分の多い沖積地に分布しています。
そうした中、海岸に接した唐島神社社叢は、
タブノキ、ヤブツバキを優占種とし、他の常緑広葉樹林に
一般的なスダジイを含まない暖地海岸性常緑広葉樹林として、
石川県内では他に類を見ない特殊な区域です。
暖地性植物であるカラタチバナの北限に近い自生地にもなっています。
こうした稀少な植物群落は、学術的価値はもちろんのこと、
石川県民共有の財産として貴重ということで、
保存する価値を有すると認められ、天然記念物に指定されています。
振り返るとそこには、右側から 辯 財 天（べんざいてん）の文字が。
【七尾市指定文化財】
塩津のおすずみ祭り（無形民俗文化財）
唐島社（市杵島比咩命- いちきしまひめのみこと-）
と
日面社（正哉吾勝々速日天忍穂耳命 -まさかあかつかちはやびあまのおしほみみのみこと-）
の両神が夏の夜、海上で一時の逢瀬（おうせ）を楽しまれる。
花火を合図に日面社で神事が行われた後、海岸へ向かう。
船着場で、中心の御座船（ござぶね）の前部に太鼓・鉦（かね）が陣取り、
※鉦とは撞木(しゅもく)で打ち鳴らす金属性の仏具のこと
その後に神輿（みこし）が乗り込む。
唐島社では、遠くで鉦・太鼓の聞こえる中、日面社に少し遅れて神事が行われる。
膨大な数の蓮の葉の灯明が次々と海に流される中を
神輿・キリコを乗せた二隻（にせき）の船が対岸を目指して進む。
この灯は、日面社の神が唐島社の神に逢うための道案内役とされる。
両神が出会いを果たした後、両御座船二艘（にそう）、キリコ船四艘は、
かがり火の周りを大きくゆっくり三周旋回し、揃って塩津側の海岸へ向かう。
海に、蓮の灯明が流れ、長く延びたキリコの明かりが揺れ巡る中、
花火が次々に打ち上げられる。
しばし、華やかさと神秘さが入り混じった光の宴が現出し、
それに競うかのように、太鼓・鉦が鳴り渡る。
塩津側の船着場に着いた両神の行列は、
揃って笠師保駅周辺の広場に向かい、
太鼓の競演などで時を過ごし、
塩津保育園前のお旅所でも神事が行われる。
海岸線に建つ、あの建物が
今回の目的地、VILLA DELLA PACE（ヴィラ・デラ・パーチェ）だ！
