のれそれ・ノレソレ
[海の生き物]
冬になると出回るマアナゴの稚魚
通称「のれそれ」。
高知県では、スーパーなどでもこんな風にして販売されています。
世にも珍しい、透明な食べもの。
じっくりと観察していきましょう。
眼や脳、椎骨以外は透け透けの体。
頭側のほうが細く、体の中央に向かうにつれて体高が出てきます。
マアナゴの成魚の特徴でもある体側の点々は、のれそれサイズの頃からすでに確認できます。
全体的にゼリー状
眼はしっかりと発達しているのがわかります。
頭から尾まで、しっかりアナゴらしい細長い形状ではありますが、
成魚が丸々と棒状なのに対して、のれそれは平らで、きしめん状です。
自分で泳ぐというよりは、海流に身を任せて流れるための時期ですので
平らな形状でいることで、しっかりと流れを受けることができるわけです。
ヒレもまだ発達していないようです。
うねうね、くねくねさせることが可能な柔軟な体。
のれそれを並べてみると、それぞれ皆微妙に異なっていて個性を感じます。
これが、
こうなるんですから、面白いですよね!
のれそれは、このまま、生のまま食べることができます。
そのまま食べても、ちょっと塩味があって、トゥルトゥルとしたゼリー麺という感じ。
醤油に漬けたのれそれ
醤油のおかげで、体の形がはっきりとわかります。
長く漬けると塩分が入り過ぎてしまいますので、このへんで。
なんという贅沢な食べものなのか。
いただきます。
ファームベジコさんのキュウリを手でちぎり、
野菜を美味しく食べるみそ「土佐のうまみそ」とのれそれを和えて一品に。
雨の日は、高知の僕の隠れ家で一人、夜な夜なこんなことをしています。
葉山庵さんの自家製にんにく葉のヌタ
一生、常に冷蔵庫に入れておきたい最強調味料です。
のれそれのヌタ和え
アナゴを想いながら、土佐の酒でいただきます。
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【マアナゴ】ブログはこちら。
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