月の輪酒造店(岩手県 紫波町-しわちょう-)
『今日よりは 紫波と名付けんこの川の 石にうつ波 紫に似て』
そう詠われたことが由来と伝えられている岩手県紫波町(しわちょう)。
月の輪酒造さんが位置する岩手県紫波郡紫波町は
日本三大杜氏のひとつ「南部杜氏」発祥の地とも
言われる土地でもあります。
江戸時代初期にこの地で酒造りを始めた
近江商人、村井権兵衛が醸造技術を広めたと言われ
紫波町にはその発祥の地を意味する記念碑が
建立されています。
その紫波町には現在4つの酒蔵さんがありますが
なんとそのうちの2つが女性杜氏さんなのです!
今回訪問した月の輪酒造店さんはその2名の
女性杜氏さんのうちのお一人。
代々この蔵を守り続けてきた横沢家の娘さん
横沢裕子さんが、現在月の輪酒造店の杜氏を務められています。
(現在、代表取締役はお父様の横沢大造(七代目横澤徳四郎)さん)
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酢飯屋関係者は、酒造りが終わった直後の
月の輪さんを、訪ねました。
(今回の訪問の背景はこちらに記載しています。)
少し小雨の降る午後。
玄関に入り、さっそく横沢杜氏とご対面。
透き通るような美肌と大きな瞳が印象的な
大変な美人さんです。
さっそく横沢杜氏より蔵のお酒のご説明。
写真は岡田の後ろ姿ですが、鼻の下を伸ばして
大変嬉しそうに話に聞き入っております。
この日蔵の中も見せていただきましたが
お酒造りが基本的におわっている時期なので
酒造りの熱い様子は拝見できませんでしたが
設備や道具のご説明をご丁寧にいただきました。
こちらは、出来上がったお酒を搾るときに
お酒を入れるのに使用する袋。
月の輪さんでは昔ながらの手造りを大切に
続けられていて、自動圧搾機などは使わずに
"槽(ふね)"と呼ばれる木製の搾り機で
この袋に詰めたお酒をゆっくりと重力で
お酒を絞り出します。
この槽で丁寧に作られた『結の香』純米大吟醸は
5/25(土)に酢飯屋でいただけます!
是非ご参加ご検討くださいね。
お申し込みはこちらから。
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蔵見学の後、事務所に通されました。
こちらの月の輪さん、杜氏のお父様が
大変なアイディアマンらしく、単なる日本酒
製造販売以外にも幅広いビジネスを展開されている
とのこと。
さっそくその一つである、アイスクリーム
「糀っ娘(こじっこ)」をいただきました。
なんとこちら、米・麹・牛乳のみから作られており
お砂糖を加えず、麹の力で糖化させるという
酒造技術を応用した製法特許取得のアイスクリーム
なのだそうです!
そのお味は、オトナの味!麹の香りがじんわりと
くちの中に広がり甘さはほとんどなくスッキリ。
お酒好きなら誰もが一瞬で虜になってしまう
味わいです。今までに味わったことの無い美味しさに
舌が喜びます。
こちらのアイスクリームは月の輪さんの敷地内の
直売店「わかさや」内「わかさやアイスクリームガーデン」で
販売されています。
横沢さん曰く、小学生などお子さんにはなかなか
人気が出にくいとのこと・・・
うーん、たしかに、、子供にはこの複雑な旨味は
わからないかもしれないね・・・
あと10年したらきっとこの美味しさが分かるよっ
いやでも本当に美味しかったです。
5/25(土) 月の輪さんが参加される『結の香』イベントには
是非デザートでいただけたら嬉しいですね・・・
乞うご期待。
その他、月の輪さんでは通常の日本酒の他に
ひえ「長十郎」ともち米を使用した甘酸っぱいお酒
その名もひえのおさけ「長十郎」も作られています。
酢飯屋の5/25(土)のイベントで何が出てくるかは
当日までのお楽しみ!
イベント詳細はこちらです。
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最後に横沢杜氏と岡田のツーショット。
うーん、いつになく嬉しそうな岡田でした。。
月の輪酒造店 横沢さんが酢飯屋にお越しくださった
2013年 5月
『結の香 -ゆいのか- 』純米大吟醸 第2回お披露目会 報告記事 はこちらです。
http://www.sumeshiya.com/blog/2013/05/yuinoka-02.html
純米生原酒 木槽掛けしぼりたて 仕込み1号
もち米100%
岩手紫波の酒純米酒65
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
原料米/結の香
精米歩合/65%
アルコール分/16度
40℃のお燗で煮アナゴの握り寿司柚子煮詰めのせにペアリング。
42℃でまったり甘い仕上がりに。
48℃越えてしまうと壊れてしまう。
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[今回訪問した蔵元]
有限会社 月の輪酒造店
〒028-3303 岩手県紫波郡紫波町高水寺字向畑101
TEL.019-672-1133
ホームページhttp://www.tsukinowa-iwate.com/