やなぎのまい・ヤナギノマイ・柳の舞・Sebastes steindachneri
2021年6月 ひがし北海道 釧路にて
ヤナギノマイを釣ってきました。
釧路の繁栄丸さんにて、
口は悪いが、愛情たっぷりの船長さんから
怒られ続けながら、
マダラ、スケトウダラ、ヤナギノマイ、クロソイを釣りにいきました。
途中、イシイルカも遊びに来てくれました。
20分ほどの動画にまとめましたのでご興味のある方はこちらからご覧ください。
口悪船長 VS 釣り寿司師 in ひがし北海道(釧路)
ちょうど産卵期の6月だったので、お腹には卵が。。。。。
ヤナギノマイが6月に産卵することを知りませんでした。。
冬に釣りに来るべきでした。。。
こういうことも調べてから釣りに出かけるように心掛けましょうね!(自戒)
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
スズキ目 Perciformes
カサゴ亜目 Scorpaenoidei
メバル科 Sebastidae
メバル属 Sebastes
ヤナギノマイ S. steindachneri
学名の【Sebastes steindachneri】は
1880年にフランツ・ヒルゲンドルフ(Hilgendorf)さんによって命名されました。
温帯に棲む海水魚で、棲息深度が16〜300mほどと言われています。
体長は大きいものだと40cm前後にまでなります。
今回釣ったものも大きいものは43cmありました。
砂泥底の水域に棲息し、群れを成して生活しています。
他のメバル属と同様に卵胎生ですが、詳しい習性等はまだわかっていません。
ヤナギノマイのえら蓋
ヤナギノマイのエラ
ヤナギノマイの側線
エラ蓋部分辺りから尾ビレに向かって並んでいます。
側線は、極小さな穴が並んだ点線のようになっています。
側線の上に並んでいる鱗は、側線鱗(そくせんりん)と言います。
側線と同様に小さな穴が開いています。
この穴の数はサカナの種類によって決まっていて、
例えばメバルでも【アカメバル】なら40個、【クロメバル】なら45個と異なっています。
同じメバルでも違うので、細かい種類の判別に役立っています。
この数を側線有孔鱗数(そくせんゆうこうりんすう)と呼びます。
ヤナギノマイの側線鱗はいくつなんだろう?
しっかり数えればよかった。。
専門家の方、教えてください。^^;
側線は体の側面の他にも、顔の周囲にも多く存在していて、様々な機能を果たしています。
側線はサカナにとってレーダーのような役割をしていて、
水圧・水流・水の振動・音などを感じることができる繊細で敏感な器官です。
ヤナギノマイの背ビレ
第1棘条は13棘、軟条は13~15軟条です。
ヤナギノマイの胸ビレ
ヤナギノマイの腹ビレ
写真左側、尻ビレには、するどいトゲが2本あります。
尾ビレは湾入形で後縁に少し凹みがあり、縁のない白抜き斑模様もあります。
生息域によって、赤みがかった個体と茶色みがかった個体がいます。
背中にこのような模様のあるヤナギノマイも釣れました。
8本針、すべてに掛けるのにも成功しました!
この日は、よく釣れる日で、
ヤナギノマイ、大満足の釣果となりました。
船に備え付けの超大型クーラーボックスは
マダラ専用と思っていたのですが、それさえも埋まっていきます。
ピッチピチのヤナギノマイや、一緒に釣れたマダラ、スケトウダラなどは、
即、東京と福岡に送り、お客様や友人にプレゼントさせていただきました。
ヤナギノマイの横顔
ヤナギノマイの眼
ヤナギノマイの鼻の穴
ヤナギノマイの胴体
【ヤナギノマイの塩焼き】
産卵期とは思えないほど、身にしっかり味があり
冬の時期ならさらに美味しくなることを考えると
もっと人気が出ても良い魚だと思います。