兵庫県 新温泉町(しんおんせんちょう)
兵庫県新温泉町は
兵庫県の日本海側にあります。
兵庫県は北側にも、南側にも海があるという
贅沢な地域ですね。
2020年10月から2021年2月までの4ヶ月間、通わせていただきました。
その記録の一部を残しておきたいと思います。
最寄りの空港は『鳥取砂丘コナン空港』。
砂丘もコナンも入れて欲張りましたねー!
飛行機を降りたら、徹底的に『名探偵コナン』!!
作者の青山剛昌(あおやまごうしょう)さんが
鳥取県東伯郡大栄町(現北栄町)出身ということでこの盛り上がり。
名探偵コナンと言えば、僕が高校1年生くらいの頃に始まり
流行っていた記憶があります。
マガジン、ジャンプではなく、週刊少年サンデーでしたね。
単行本も読んでましたね。
が、受験勉強モードに入ってからくらいから
読まなくなってしまって、ぜんぜん追いつけないまま
完全に過去のものにしていましたが、
まさか空港の名前になってしまうまでになるなんて。
素晴らしい功績ですね。
今回のブログは、鳥取ではなく、兵庫県 新温泉町(しんおんせんちょう)が主役ですので
この辺で。
空港から東へ、日本海に沿って車で走ります。
途中、鳥取砂丘の脇を通り、砂丘で栽培されるラッキョウ畑の地下をトンネルで通り抜け
およそ1時間ほどで兵庫県 新温泉町に到着です。
どこからご紹介させていただこうか、悩んでしまいますが
旅の順番通りに行きますね。
まず最初に訪れた場所は、
新温泉町の諸寄(もろよせ)という場所にある
日本遺産 「構成文化財」 認定の宿
『東藤田邸(ひがしふじたてい)』
築130年を超えています。
すぐ近くにある諸寄漁港は、平安時代の歌集『古今和歌六帖』で壬生忠岑(みぶのただみね)が
『但馬(たじま)なる雪の白浜諸寄に思いしものを人のとやみん』と詠んだ、ということで
『諸寄(もろよせ)』は『雪の白浜』の代名詞となる、
日本でも有名な和歌スポットです。
背後にある、ハローキティが気になって仕方ありませんが、
こちらが、7代目ご主人の藤田光雲(ふじたこううん)さん。
東藤田邸について詳しくお話してくださいました。
いきなり目を奪われるのがこちら!
調度品の数々。
外国人宿泊者にも大人気のようです。
どこを切り取っても美しい
日本の庭。
地球上の他のどこにもないオリジナル。
THE JAPAN
縁の下から引かれたこの水道蛇口でさえも美しく
茶室ほどに研ぎ澄まされた空間で
お寿司も握ってみたいものです。
今回、僕を新温泉町に引き合わせてくださったのが、
彼、小田垣栄司(おだがきえいじ)氏。
酢飯屋の超常連さまのお一人でもあります。
日本遺産のゲストハウス
ぜひみんなで泊まりに行きませんか?
僕はお寿司握りますし。
【東藤田邸】
住所:兵庫県美方郡新温泉町諸寄577
ホームページ:https://www.higashifujita.jp/
さて、
あっという間にお昼ということで
新温泉町芦屋にある、『マル海渡辺水産』さんの最上階
『展望喫茶レストラン 海岸通り』さんでランチ。
『磯の味処 びんびん亭』もメッチャ気になりますねー!
お刺身、焼き物、揚げ物、煮物、鍋、デザートまでついた
物凄くボリュームあるランチをいただきました。
一階の魚売り場には、地元で水揚げされた魚介類がたくさん並んでいました。
この地域で獲れるエビを総称して『浜坂地えび』と呼ばれていました。
種類は全5種類。
・あまえび
・がらえび
・もさえび
・おにえび
・すじえび
それぞれ漁獲されるシーズンが違うので
全てが一同に揃うことは冷凍以外は難しいようです。
【とげくろざこえび・トゲクロザコエビ(がらえび・ガラエビ)】
クロザコエビ(モサエビ)とよく似た柔らかい殻には、
よく見ると周囲に白くハッキリと『柄(ガラ)』がはいっているのがわかります。
【のろげんげ・ノロゲンゲ・Bothrocara hollandi】
兵庫県新温泉町では『ドギ』と呼ばれていました。
【株式会社文太郎】
新温泉町 唯一の酒蔵です。
【夢千代の里 湯村温泉 朝野家(あさのや)】
新温泉町滞在中の常宿として大変大変お世話になりました。
もちろん露天風呂の風情も素晴らしいです!
【薬師堂】
新温泉町の海沿いにある三尾(みお)地区。
ここに焼いて食べる郷土寿司があるということで
全工程を数ヶ月に渡って取材させていただきました。
郷土寿司プロジェクト【いか糀(いかこうじ)・イカの樽寿司(いかのたるずし)】
【田井ノ浜(たいのはま)海岸】
一帯は今から六.五〜五千万年前(古第三紀(こだいさんき))の日本列島が
まだ大陸の一部であった頃にマグマが地下の深いところで固まった花崗岩(かこうがん)からできています。
侵食されて地表に顔を出した岩の表面には
花崗岩特有のほぼ直角に交わる節理が無数に発達しています。
岸壁には割れ目にそって貫入(かんにゅう)した安山岩の岩脈も見られます。
侵食の進んだ山すそには三角形の崖が並び、崖下には洞門・洞窟や小島ができています。
田井ノ浜を特徴づける美しい玉石の浜辺は
日本海の荒々しさと大自然のエネルギーの凄さを感じさせます。
波で擦れあって、こんな音がします。
付近一帯は美しい景色と豊な魚介類等に恵まれ、
田井ノ浜海岸の隣接地には『浜坂海中公園地区一号』が指定されています。
海中公園地区内での岩石や一部の動植物の採集は、『自然公園法』で固く禁じられています。
しかし。。。
この浜には、他国、他地域からのゴミが流れ付き
このように浜に打ち上げられてしまっています。
地元の人が捨てたわけじゃないのに、
地元の人が時間とお金を使って片付けなければならない。
そんな事態になってしまっています。
みんなでガーーーーーーーーーーっと行って
ゴミ拾いまくって、
この綺麗な海でルールを守ったバーベキューとか海遊びさせていただきましょうよ!
僕は酢飯持参で行きますから、そこで魚釣った人には、それをお寿司にして差し上げますから!
【日本精機】
大昔からの縫い針、画鋲やプッシュピンの生産を経て、
今はレコード針の世界的な産地となっています。
産地と行ってもこの日本精機さん一社のみです。
施設内にある蓄音機でレコード鑑賞させていただきました。
駅前で自由に休憩もできる施設でもあり、
見たこともないような古い蓄音機からの音色を生で聴けるなんて、
貴重な体験です!
【但馬牛博物館(TAJIMAUSHI MUSEUM)】
黒毛和牛の始祖。
実は僕も寿司屋ではありますが
牛さんを年に一頭ずつくらいのペースで毎年一頭買いをしてきました。
それが、群馬県渋川市 石坂牧場のEmeatです!
牛、牛肉について無知過ぎた自分も色々と勉強させていただきました。
そんな黒毛和牛の原点であり、そこを深く掘り下げたのがこの博物館です。
詳しく書きたいところですが、
ご興味のある方は、ぜひ現地に行かれることをオススメいたします。
【ログハウス カナダ】
気持ちの良い季節はここに泊まって、調理して食べて、飲んで、遊んでが最高!
星も月も綺麗です!!
【おばあかふぇ】
という世界にあなたも是非行ってみないですか?
新温泉町の役場には、おんせん天国室という部署があるんです!
熱いのか!? ぬるいのか!?
僕の感想は、どちらも兼ね備えた感じの室です!^^
【諸寄(もろよせ)漁港】
そのすぐ向かいにある
【山長商店】さんでは、地元の海産物の加工品などを購入することができます。
オススメはこちらの『干しドギ』
干した『ノロゲンゲ』です。
購入した食材や釣った食材をここで調理して食べらます!
みんなで借りて泊まりません??
【東藤田邸 一棟貸しの宿 パピヨン】
そこから歩いて2分くらいのところにある
【フレッシュフードうらき】さん
個性的過ぎる浦木兄弟がオリジナル商品を製造販売しまくっていて
ここでも食材調達可能です。
左:浦木博さん(兄)
右:浦木直人さん(弟)
へしこ類や、燻製がオススメです。
店頭での無料試食用でさえも真空パックというこだわりが凄い!
冷凍コーナーにある手作りの『やえちゃんのコロッケ』。
やえちゃんは浦木さんのお母様だそうです。^^
おふくろの味を商品化して息子たちが販売する。
なんと愛のある兄弟なのでしょう!
次にお伺いしたのが
活ガニ専門の【魚寄(うおよせ)】さん。
名前がいいですねー!
釣りエサも一緒に売っているあたりが海の町です!
松葉ガニ、セコガニ、時価となっております!!!
セコガニが大好き。
でも殻から身を取り出すのが面倒。
冷蔵だと食べるタイミング限られちゃうので冷凍のやつでOKだから食べたい。
とわがままな友人からお願いされていたこの課題を
全て解決している商品がちょうどありましたので、
ここから直送!^^
せっかくなので、僕の今日のおやつもセコガニにしました。
お次は
【下田鮮魚店】さん
こちらでも元気なズワイガニがたくさん。
活きたセコガニも触らせていただき感激です!
ちょうど茹でる直前のタイミングでした。
ランチやカフェでお気軽なのが
【コーヒーハウス シャンブル】
レトロな店内にほっこりします。
この日は、どうしてもチョコレートパフェが食べたくて注文しました。
余談ですが、パフェの語源はパーフェクトですからね。
覚えておいてください。
シャンブルさん、オレンジページが大好きみたいです!^^
早速、オレンジページさんに伝えとこ!!
こちらは別の日にシャンブルさんでランチ。
唐揚げ定食です。
少し時間がかかってでも揚げたて、熱々をご提供してくださるところに
プロ意識を感じますね。味付けはオレンジページベースでしょうか。
小鉢の一つに『いかの糀漬け(山バージョン)』が付いてるのもかなり嬉しかったです。
海側の三尾の『いか糀』は半日干しの半生のスルメイカで作りますが、
山バージョンはしっかり硬く干したスルメイカで糀漬けします。
しかもシャンブルさんオリジナルで、山芋と梅が入っていてこれまた美味しい!
オレンジページさんの影響でしょうか?!^^
電話番号の4380(ヨミヤレ)はこの地域の方言でしょうか?
ちょっと意味がわからなかったです。。
コーヒーハウスですから、もちろんコーヒーも美味しく。
近くにあったら通ってしまうお店さんですね。
【宇野鮮魚店】さん
やはりこの冬の時期はズワイガニが主役ですね!
これぞまさにカオス。
【タナカゲンゲ】も店頭に並んでいました。
現地では『ババア』と呼ばれていました。。^^;
この平目の骨は、今回鮮魚店巡りをコーディネートしてくださった松岡さんがもらってました!
TETSULOW君が動画を回していると、小学生がたくさん集まってきました!
『You Tuber ですかー?』って。^^
とってもかわいいです!
海鮮魚市場【山米(やまよね)】さん
こちらでも上等なズワイガニがたくさん並んでいました。
その他にも
『オトク』と呼ばれるこちらの魚
正式名称は『ガンコ』や、先程の『ババア(タナカゲンゲ)』などの
この地域特有のお魚も並んでいます。
天然の岩もずくも美味しかったです。
【道の駅 浜坂の郷】
たくさんの、地元の食材、加工品と出会うことができます。
とち餅、ワカメ加工品、いか糀、セコガニ甲羅盛り、ちくわ、荒湯キャラメルフィナンシェなどなどなど
松岡さんのお父様、松岡忠雄さんの浜坂産コシヒカリも発見!
GETしましたー!
一角には、
【春来そば てっぺん】(道の駅店)
10割そばがいただけます。
三信商店さんのスケソウダラベースの焼ちくわ、つい買ってしまいます。
ちなみに、こちらのタイプのちくわは、
芯が竹の棒になっていて、風情ある贈答用に使われることが多いそうで
ちくわは同じでも、このタイプは芯が紙とアルミで出来ているもので、自分用に買われるお客様が多いそうです。
禰