ブログ

シーベジタブル (山口県 周防大島町)

[]

original_5067c4e7-2c03-4b6e-b54b-24ed54286ad1_PXL_20210115_001054070.jpg
2021年1月
今回の目的地は、瀬戸内のハワイとも呼ばれる
山口県 周防大島(すおうおおしま)町。
福岡県 小倉駅から山陽新幹線のぞみに乗って
山口県 まずは徳山駅まで

ここで待ち合わせを約束。
僕はここで、世界一の海藻の重鎮と出会うことになります。
それが、新井章吾(あらいしょうご)先生。
(初めてお会いする時に、『初めまして! パシャ』なんて撮影できませんから
初めてお会いした時の写真はもちろんありませんが
お話をする前から引き込まれる雰囲気があったことは今でも印象に残っています。

新井先生は40年以上もの間、海藻を研究している海の生態系のスペシャリストです。
移動で使用する車には、車中泊セットを常備。
日本だけでなく世界各地の海に潜った数は万を超えています。

1次産業を支えるのは自然です。
その自然の基礎生産力が落ちていることに警鐘を鳴らし続けていらっしゃいます。
いつも自然の中に身を置いているからこそわかる自然環境の変化。
自然環境を改善するのは、『0次産業』だと新井先生は言います。

徳山駅から先生の運転で、次の目的地である周防大島まで向かいます。
車中での新井先生のお話は、
海藻セミナーをマンツーマンで受けさせていただいているほどの
濃厚で、貴重で、ユーモアがあって、新井先生の経験が凝縮されたお話の数々ばかりでした。
これ、お金お支払いして聞くレベル内容ばかりじゃないか。。。。。
僕は助手席で頭をフル回転させながら、その貴重なで贅沢なお話を
少しでも聞き漏らすことがないようにずっとメモばかりとっていました。
新井先生は、良い意味で、羨ましいほどのマイペースなお方で、
『ハッハッハッハ。』と笑い顔もまたお茶目で。
自分が言うのは、大変烏滸がましいですが
超カワイイおじさん。
なんです。
新井先生のお写真、もう少しお待ちくださいね!^^

さて道中、
さらに3名の男たちと合流することになっています。
合同会社シーベジタブル共同代表の二人
岡山出身の蜂谷潤(はちやじゅん) 氏と大阪出身の友廣裕一(ともひろゆういち)氏
そして、オーストラリア出身で『inua』スーシェフの石坂秀威(いしざかしゅうい)氏

無事合流し、男5人旅が始まります。

139037266_872938373248791_3872420313036165860_n.jpg
待ち合わせをした『大畠観光センター』で今夜の自炊用の食材を調達。
観光センターとは思えないほどの魚介類の種類と新鮮さで、地元の方々で混み合っていました。
写真の小エビは、きっと獲ってきたばかりなんでしょう。
パックの中で動きまくっています。

138703193_248879919969499_5381926285712508813_n.jpg
カレイの干物や、アカエイのぶつ切りなども並んでいました。
夜までに立ち寄る要所要所で食材を揃えたり、食べたこともないような海藻を採集したりして、
手元にある食材だけで自炊をする。
旅の夜ごはんが自炊って、とてもワクワクします。

PXL_20210115_025231808.jpg
お腹ペコペコの5人は、
新井先生オススメの『たちばなや食堂』さんで
イリコ出汁のさっぱりと美味いラーメンを食べに行くことに。
新井先生、何を隠そうイリコについても生産現場から加工まで携わっていたこともあるほどの
イリコ通なんです。
『ここのラーメンスープは、物凄い量のイリコを使用していて美味しいよ。』
そんなこと言われたら、食べたくてたまりません!^^

お腹を満たした一行は、真冬の海に潜るべく、早速海に向かいました。

PXL_20210115_035905319.jpg
天候にも恵まれ、風もなく穏やかな海。
今日はここからエントリー予定です。

PXL_20210115_035939846.jpg
お待たせしました!
この海藻(ホンダワラ)を広げているお方が、
海藻界のレジェンド新井章吾(あらいしょうご)先生です!!

DSC0d7585.jpg
打ち上げられていたホンダワラを新井先生が食べようと言っています。

PXL_20210115_035958833.jpg
気温も水温も低いとはいえ、

PXL_20210115_040011717.jpg
入りたくなるほど綺麗で澄んだ海。

PXL_20210115_040006352.jpg
もう少しだけ、潮が引くまで待つことに。

あれ?
新井先生が消えた!!
走って、車の近くに戻ると

PXL_20210115_040200679.jpg
あ、いましたいました。
先ほど砂浜に打ち上げられていたホンダワラを海水で洗っていたようです。

PXL_20210115_040221256.jpg
こちらが、ホンダワラの中のホンダワラ。
ヒバマタ目ホンダワラ科ホンダワラ属ホンダワラ】(※クリックすると詳細ページに飛びます。)
写真の緑の部分が綺麗なので、その他の茶色い部分が弱っているのかと思いきや、
逆です。

PXL_20210115_040246211.jpg
地上からでも海中の海藻の豊かさが確認できます。
今までだったら、
ほーー、何か海藻生えてるなー。
くらいで海を見ていましたが、
2021年からは、あの海藻が一体何なのかを海に入って確認したくなり
それがどんな生き物で、どんな味で、どんな調理をすると美味しいのか?
という目線に変わりました。
要するに今更ながら海藻に興味津々なわけです。

PXL_20210115_040629373.jpg
スキューバーの後にスーツを干すための鉄パイプに
おもむろにホンダワラを干す新井さん。
乾燥具合でも海藻の味は変化してきます。
どのタイミングで食べると美味いのか?それも実験する他ありません。

PXL_20210115_040853426.PORTRAIT.jpg
で、とりあえず生のままのホンダワラの味がどうなのかの確認です。
え?????
ものすごい旨味があって美味しいんですけど。
食感も程よいシャキシャキ感。
これ、火入れしても絶対美味しくなるぞ。
夕食で試してみよう。

PXL_20210115_040858805.PORTRAIT.jpg
潮が引くまで、まだしばらく時間がかかりそうでしたので
海に入る準備だけ万端にして、ここ『ペンギンハウス』を離れ、
ちょっと別のポイントに移動です。

PXL_20210115_042003574.jpg
日本版サウナの原型『地家室の石風呂』に立ち寄り

PXL_20210115_043220878.jpg
シレッと建っていましたが、
周防大島って、『シーボルト上陸の地』だったんですね!!

PXL_20210115_044308154.jpg
今夜、自炊、寝泊まりする『片添ヶ浜海浜公園』オートキャンプ場に
これまで仕入れた食材などを荷下ろし。

Screenshot_20210115-140602.png
向かうは、海藻の海面養殖場へ

PXL_20210115_045745661.jpg
ここの海もまた、穏やかで綺麗だなー。

PXL_20210115_045639692.jpg
海を眺めているただのおじさんに見える方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕にとっては先生であり、超人であり、変人であり、本当に凄い方なんです。
なんとも言葉選びのセンスがなくて申し訳ございません。。
海無し県の一つでもある、栃木県足利市出身で
山と川を基本として過ごしていた方が、海の研究をする強みって物凄いですよ。
海しか知らない人が海を研究するのと、
山と川のことを良く知る人が海を研究するのでは、
自然全体の見方が全く違うわけです。
説得力が全く違うわけです。

PXL_20210115_045855167.jpg
海面養殖ですから、この後船で海に出るのですが、
その前に、用水路のようなところにワシャワシャ生えている海藻を発見。

PXL_20210115_045911276.jpg
ベニスナゴ

PXL_20210115_045942699.jpg
フダラク

です。

PXL_20210115_051041628.jpg
それでは、いざ海面養殖の現場へ!
この二人が合同会社シーベジタブルの共同代表の蜂谷潤(はっちゃん)と友廣裕一(ともひろくん)です。
未来の海藻界を完全に背負っています。

DSC07624.jpg
僕は、新井先生と共に海藻の現場に行けるというだけで、
もはや、テンションがわけわからないくらい嬉しくなってます。

PXL_20210115_051158380.jpg
海藻の海面養殖の現場が見えてきました。
山と海、景色も最高です!

PXL_20210115_051730830.jpg
イカダに到着。

DSC07642.jpg
この下に様々な海藻が生きていると、想像するだけでワクワクします。

PXL_20210115_051321879.jpg
早速吊るしていた海藻をニヤニヤと確認する二人。
海中に吊るして、この網の中で養殖することで、海の生き物たちから食べられないようにしているわけです。
そんな状況でも海藻が育ち、増えるのか?
この海域ではそれが可能なのか?
の確認です。

PXL_20210115_051407143.jpg
協力してくださっている地元の漁師さんも興味深々。

PXL_20210115_051332519.jpg
ほぼ見えていますが、宝袋を開けるようなワクワク感があります。

PXL_20210115_051347587.jpg
網の目から、撮影してみました。
赤くて綺麗な海藻が見えます!!!!

PXL_20210115_051502222.jpg
スギノリ目ミリン科トサカノリ属トサカノリ です!

P1150005.jpg
まずまず育ってるねーー!と
はっちゃんのこの嬉しそうな表情!^^

P1150004.jpg
なんと可愛く、色鮮やかで綺麗なんでしょう!!
トサカノリは、海藻サラダなどに入っている赤い海藻。
見たことがある方も多いのではないでしょうか?

P1150010 (1).jpg
セイヨウハバノリ

P1150015.jpg
アカモク

P1150041.jpg
ホンダワラ

P1150027.jpg
ワカメ

P1150042.jpg
ソゾ属の1種(未同定)

PXL_20210115_054845821.jpg
何種類もの海藻がひしめきあっているロープを引き上げ

P1150037.jpg
『これでもう海藻サラダ完成してる!』
と最高のユーモアを叫ぶのは、オーストラリア出身で『inua』のスーシェフ 石坂秀威(いしざかしゅうい)

PXL_20210115_061808725.jpg
だんだんと潮が引き始めてきたので、移動。

P1150048.jpg
気になる景色、気になる海岸線、気になる藻場(もば)があると
すぐに車をとめて確認に出るのがシーベジタブルのやり方です。
こういうのがメチャ大切ですよね。
今度は、どんな海藻があるのか??

P1150047.jpg
え!????
この左の岩に付いている黒い海苔みたいなやつですか!?

PXL_20210115_061750594.jpg
気がついた時にはもう、その現場に降りて海藻と触れ合っている面々。
海藻に対しての距離感が別次元で刺激的!

P1150050.jpg
岩からベリベリと剥がして、『これ美味いっすよー!』
と友廣くんが差し出してくれたのは、

PXL_20210115_062019349.jpg
マルバアマノリ】。
確かに美味しいけど、ちょっとさっぱりした感じかな。
当たり前ですが、同じ種でも育つ環境によって味がことなるってのも
食材として最高に面白いところですね。

そして夕刻。
ペンギンハウスに到着。

P1150054.jpg
真冬の海、寒いでしょ?
そりゃ寒いですが、それよりも海藻調査への熱意のほうが熱いため
みなでドライスーツに着替えます。
ここでのメインはヒジキの調査です。
海藻をみつけるとすぐに食べる一同。^^;

P1150057.jpg
あれ?
秀威(シュウイ)だけ、ドライスーツじゃなくて、夏に着るウェットスーツじゃないか!?
それ、スーツ内に水が入ってきて、体温でそれを温めるような仕組みの。。
ドライスーツは一滴も入ってこないのが特徴の冬用スーツ。
僕は寒いの苦手なので、完全防寒。
『シュウイ、大丈夫? 寒いよね?』
『ありがとう、大丈夫だよ。』
いやいやいや、水温10度前後の海にその軽装備で入ったら10分ももたないだろう。。。。
痩せ我慢は危険だから心配だな。。。
海に入る準備を整え、新井先生を待っていると。

P1150058.jpg
洋画の名シーンのように、向こうからゆっくりとレジェンド新井先生が現れました。

P1150059.jpg
潜水本数が万を超えている方など中々お会いできません。
SCUBAPROのスーツがこれだけしっくりと似合うのもまたカッコいいです。
地上での新井先生とは全く違った
神々しい存在へとさらに魅力を纏っておられる。
恋が始まる予感。


こちらは、海中のヒジキの様子と、ヒジキ刈り映像です。

P1150086.jpg
これ、大事なやつなので、写真載せておきます。
決して、密漁ではございません。

P1150104.jpg
片手でヒジキを掴み、

P1150087.jpg
もう一方の手にナイフを持ち、切っていきます。

P1150088.jpg
シャッと刈り切る!

P1150115.jpg
地上での新井先生も神様のようですが、
海の中での新井先生は、また別の神様のような凄さでした。
移動スピードも信じられないくらい速いですし、
動きに無駄がない。

P1150100.jpg
ヒジキが伸び伸びと育っています。

P1150070.jpg

P1150069.jpg
ヒジキ等のホンダワラ属の海藻にはクロガシラという褐藻の海藻が付着します。
クロガシラは属名ですが、種名の特定はかなり難しく、顕微鏡を使わないとわからないほどです。
このヒジキには、クロガシラはおそらく付いていなくて、
ヒジキに細かく付いているものは、有機物が堆積しているだけのようです。

P1150124.jpg

P1150132.jpg
シューイ!! そういえば、ウエットスーツ、寒いだろ??
もう上がったほうがいいよ!
イヤ、寒くない。
うそだろ??絶対寒いだろ??
僕、平熱37度あるから。
えええええええええええええええ!!!
俺だって36.5くらいあるんだけど。。。
たったそれだけの体温差でこの水温寒くないの?????
嘘だろ???
でもぜんぜん震えてないし。。。
左手にヒトデ、右手にカゴメノリ !!
めっちゃ楽しんでるしーーーーーーーーーー!!
ドライスーツの下にさらにアンダースーツまで着てる俺のほうが恥ずかしくなってくるわ!^^;

P11hitode50134.jpg
マヒトデ】 紫色バージョン

ヒジキ以外にも
P1150074.jpg
ノコギリモク

P1150080.jpg
ホソクビワタモ

P1150076.jpg
クロメ

P1150085.jpg
カヤモノリ

などなどなどなど

GOPR4994.jpg
陽も暮れてきましたので、本日の海藻調査はこのあたりで終了です。

P1150140.jpg
新井先生、ヒジキを収穫しながらの海藻授業、ありがとうございました!

P115d0149.jpg

P1150147.jpg
僕も酢飯屋を背負ってがんばりました!

DSC07673.jpg
みなさま、お疲れ様でした!
記念写真を撮って、
サッと着替えて、スペシャルディナーの海藻料理コースの準備をしに行きましょう!
左下から(敬称略)
友廣裕一
岡田大介
新井章吾
蜂谷潤
石坂秀威

PXL_20210115_100136731.NIGHT.jpg
すっかり辺りも暗くなりました。
昼にもちょっと立ち寄りましたが、
今夜、自炊、寝泊まりする『片添ヶ浜海浜公園』オートキャンプ場。
濡れたスーツを干して、海藻料理の準備をしていきます。

PXL_20210115_100151868.NIGHT.jpg
スマホでサクッと夜空を撮ってみただけなのですが、
それでもしっかりと星が写るほどの澄んだ空でした。

PXL_20210115_111810493_2.jpg
ここからは
コテージの限られた道具と、手に入れられた限られた食材で
みんなが喜んでくれるような美味しい海藻料理を
秀威と二人で即興でガンガン作っていきます。

PXL_20210115_104530746.PORTRAIT.jpg
ムカデノリヤリイカの前菜
生の赤いムカデノリと、サッと茹でた緑色のムカデノリの両方を盛り付けてみました。

PXL_20210115_104827562.PORTRAIT.jpg
イガイとスジアオノリの酒蒸し

PXL_20210115_112559426.PORTRAIT.jpg
5種の海藻とキャビア inua の出汁

PXL_20210115_121846281.PORTRAIT.jpg
ミルゴマサバの刺身

PXL_20210115_121943242.PORTRAIT.jpg

PXL_20210115_113935073.PORTRAIT.jpg
ベニスナゴマサバのカルパッチョ

PXL_20210115_122439980.PORTRAIT.jpg
スジアオノリの柚子サバ添え
(※あくまで海藻が主役です)

DSC07703.jpg
こちらは、今日のお昼に買ったパックエビ、

まだ活きてました!

DSC07691.jpg
見たことも、食べたことも無い様々な海藻を
まずは、そのまま生で食べてみて、
その食感や味や香りを確認し
エグミのあるものは、加熱すると消えるのかどうか?
色はどのように変化するのか?
加熱後の味や香り、食感の変化はどうか?
シューイも僕も、ひたすら食べまくって、考えて、
この海藻は、こうしてみよう、あーしてみようって
お酒飲みながら、すっごい楽しいキッチン。
狭くても、道具がなくても、あれこれ調味料がなくても
美味しく、幸せな料理は作れるんです。

DSC07692.jpg
inua 秘伝の松の葉も登場

PXL_20210115_124058789.PORTRAIT.jpg
若くして、トップシェフと呼ばれる位置に立つシューイは、
上手に美味しい料理を作るというステージを超えて、
独創的で、官能的で、複雑に絡み合う味の組み合わせの表現に長けているし、
思いもつかない発想と調理法で食材を昇華させるし、
一料理人としてみても、
洗い物や掃除のマメさ、丁寧さ、それをするために自然に動いてしまう体の使い方も
素晴らしいものがあります。
一緒にいる仲間達に対しても、お客様に接するような細やかな気遣い、言葉遣い。
そして、なんといっても優しい。
本当に優しい。
もしかしたら、俺よりも優しいかもしれない。(※自分で言うほど、俺も優しい。)
そんなシューイと一緒にいると、本当に楽しい。

PXL_20210115_124113249.PORTRAIT.jpg
それぞれの海藻がどうすると美味しくなるか、
どんな食材と組み合わせると海藻が本領発揮するか?
どんな味と相性が良いか?
探っていきます。

PXL_20210115_131847071.PORTRAIT.jpg
先ほどの小エビちゃんでエビレンコン

PXL_20210115_132051549.PORTRAIT.jpg
油と相性のが良いのが海藻です。
それは、多くの生の海藻と油の相性も良いし、脂との相性も良いです。

DSC07711.jpg
乾燥させて、香りが立つスジアオノリは、
脂だけでなく、ごはんもの、汁物、パンからパスタ、
どれだけ主役級の料理でもスジアオノリをプラスすると
だいたいにしてさらに美味しさが増します。

PXL_20210115_132031108.PORTRAIT.jpg
『うおおおおおお!うまそーーーーー!!』と
子供のように嬉しそうに大きな声をあげて喜んでくれて、
さらに美味しく見えるような角度や明かりを一生懸命さがして写真を撮る姿は
カワイイ我が子を夢中で追いかける親カメラと同じように見えました。

PXL_20210115_134102403.PORTRAIT.jpg
今回の海藻料理の中で、一番衝撃的だったのが、
ホンダワラの味でした。
それも、50以上あるホンダワラ属の中のホンダワラ。
要するに、ホンダワラの中のホンダワラ。
新井先生が海から打ち上げられていたホンダワラ
ちょっと干していたあれです。
軽く洗って、水気をしっかり切って、エビやイカと一緒に炒めたこのホンダワラが
噛めば噛むほどジュワジュワと旨味が出てきて、さらには程よい噛みごたえもあって
普段から海藻をよく食べている面々もとても喜んでくれました。

PXL_20210115_142035545.jpg
今日は、お寿司は封印して、

PXL_20210115_142101660.PORTRAIT.jpg
カチカチに燻製されたカボチャを削ったシューイのパスタ。

DSC07702.jpg

PXL_20210115_143212811.PORTRAIT.jpg
こちらは、ワカメスープに見えて、
ま、ワカメスープはスープなのですが
文字、言葉に出来ないこの味は、味わった人しか表現するのが難しく
通常使用の形容詞で表現してもつまらなく、ユーモアのある擬人法を用いても軽くなってしまうし
言葉遊びすらさせてもられないようなライター泣かせの魔法の味。
ホラ、ダサくなった。。。

PXL_20210115_151151418.PORTRAIT.jpg
そしてコチラが、inua名物 ヒロメのミルフィーユ

PXL_20210115_151122566.jpg
美味し過ぎて変な顔になってしまいました。

今日1日、朝早くからたくさん移動して、動きまくり、海にも入り、海藻料理を作りと
流石に疲れた一同。
楽しすぎるディナーは、皆幸せな顔のままいつの間にか宴を終え寝ていました。

IMG_2suoi787.jpg
翌朝。
快晴だーーー!!
明るいほうが海藻が綺麗に見えるので嬉しいです!

IMG_27suou86.jpg

ということで、
2日目は、
山口県 田布施町 馬島に向かいます。
つづく